浄福寺の梵鐘には、宝暦10年(1760年)に鋳造されたことなどが刻まれています。この点について、お寺に残る古文害との整合性を確認しました。現在、専門家にも協力を仰ぎながら、文書の文字起こしと現代語訳を進めております。この文書によると、鐘について以下のように書かれています。

第3世 正因法師筆の記録

●赤線の部分:「大坂鋳物師大谷相模方二二尺六寸洪鐘鋳立さセ」
→鐘の銘文と古文書の記述が一致しています
●青線の部分:「銘ハ泰厳師作」
→ここは鐘の銘文にはなかった新情報でした。鐘に漢詩が刻まれているのですが、その銘文を作ったのが「泰厳師」であると読めます。同時代に本願寺教学の指導的立場にあった「泰」というエリート学僧がいます。日本仏教人名辞典に載っているような高僧です。
この部分だけでは断定できませんが、彼のお寺が小曽根(豊中市)にあり、当時交流があることが同文からも伺え、かつ浄福寺の遠い親戚寺院でもあります。これがその泰師と断定できるなら価値あることと言えるでしょう。このあたり、また調査を進めていきたいと思います。記されている銘文(漢詩)もまた紹介しますね。ロマンが広がって面白いですね。